2010年12月31日金曜日

【旅】2010年を振り返って

激動の2010年が終わろうとしています。

人生でこんなにスピーディーで刺激的な1年は初めて。
本当に最高にわくわくする1年間でした。
この1年を振り返った際に出る第一声は:

「人生が劇的に変わった」

それに尽きます。

21歳でここまで素晴らしくて面白い人々に出会えた喜び。
もう、毎日自分の世界が躍動しました。

まだ誰もが成し遂げていない未体験ゾーンに飛び込む爽快感を感じて。
その臨場感が自分を前に前にドライブした...

死ぬまでに絶対に見てみたい世界があったから。
難しい、不可能と言われれば言われる程やりたくなった。

「挑戦した人は絶対に止めないから」

だから2009年の11月から走ってきました。

その過程で、現在尊敬する様々なプレイヤーに出会えて。
サンディエゴ、そしてシリコンバレーの挑戦者の方々。
皆、心の底から笑顔だった。カリフォルニアの太陽が眩しかった...
東京から消えてしまった「生きる余裕」と出会えました。

それと同時に、シリコンバレーでは
「日本人として世界を驚かしてみたい!」そんな野望も徐々に抱いている自分がいた。
せっかく日本に生まれてこれたんだから、元気な日本人が見たいなあ。
素朴だったけど、自分の中でその想いはどんどん強くなって行きました。

でも東京にももちろん突き抜ける日本人がたくさんいて。
Wondershakeのチームビルディングの際も本当にお世話になって。
感謝しても感謝しきれない、最高な人々に出会えました。

そして今年の11月にはWondershakeを紹介するためにサンフランシスコに飛ぶ。
そこではSFの現地の起業家、投資家、ブロガーとも繋がれて。
想像を絶する独特なローカルな雰囲気...世界のスピード感に五感で触れた。

日本人初の参戦ってことで相当緊張はしたけど、
でもその挑戦の結果得た手応えは予想以上のものでした。

何度も失敗して、笑って、泣いて、感動して。
必死に走った分、途中では何度か身近な大事な人に迷惑をかけて。

でも常に一つの出会いは次の出会いへと繋がって行ったと思ってます。

まだまだ未熟者だけど、この2010年。
子供の頃の様に自分の道をかまわず走れたと思ってます。

そして。
今年で分かった自分が一生をかけてやりたいことがあります。それは:

世界中にあるバラバラを繋げること

ようやく分かった気がする。

大きく聴こえるけど、頭にあるのはずーっとこの言葉だった。

「Change the World」

ナイジェリア、ロンドン、サンディエゴに行って感じたけど、
本当に世界はでかい。とてつもなく大きくてエキサイティングで美しい。
それと同時に、自分の近くにいる大事な価値にも気づけてない自分と出会えた。
そして人生は一度切り。

おれは人生を通して世界中でまだ出会えていない人同士を繋げたい。
今まで見えなかった情報同士を繋げたい。
繋げることで、驚き、喜びが生まれるケミカルリアクションを起こしたい。
そんな毎日を創り上げる人間になりたい。これを一生やりたい。絶対にやりたい、そう感じました。

自分達が作るWondershakeももちろんそれを体現しています。

当ブログWondershake。
2010年1月1日にスタートしたこのブログは自分の軌跡を表しています。

サンディエゴで必死に記事を書いた今年の始めが懐かしい。
米国メディアの記事を1日2~3時間かけて必死で書いてた..

その際に、サポートをして下さった皆様には心底感謝しています。
「これ読んで元気貰ったよ!」
「こんなメッセージ待ってたんだ!」
そんなレスポンス貰えたから、頑張れました。

このブログを始めて、この時代に生まれて本当に良かったと思ってる。

そして2011年は2010年を超える、最高にWondershakeな年にします。

今年出会えた最高級に素敵な人々、本当に有難うございました。

お会い出来て自分の人生は変わりました。
そして、来年からもより一層宜しくお願い致します。


鈴木 仁士、もっと世界中を繋げて、盛り上げて行きます。

2010年9月26日日曜日

ソーシャライズのこれまでの歩み〜Startup, Startup, Startup!!!〜

ブログ更新、なんと約3ヶ月振り!
サンディエゴから日本に戻ってきてからの3ヶ月本当にたくさんことが起きました。

それらをまとめると:
Startup, Startup, Startup!!

サンディエゴ、そしてシリコンバレーで感じたあのイノベーション、クリエイティビティー、そしてプレイフルネスを体現する思いで毎日を生きています。

自身のスタートアップ、Wonder Shakeも11月前リリースを向けてスピード感上げて取り組んでいますし、講談社ソーシャライズの下で「スタートアップが世界を変える」を連載。
ブログとしてのアウトプットが減る一方で、おそらくそれらは行動という形で出力されているのだと思います。



日本に戻ってきてからは強烈な刺激は欠けますが...何とか違和感を嗅ぎ取っている毎日。同様の志を持った素晴らしい方々との出会い、世界を変える、面白くする価値を輩出するために動く。手探りだけど、最近はフローを掴めてきました。

さて、自分が好きなことはバラバラを繋げること。
繋がっていなかったものをまとめることで価値が生まれると思うので、本日はソーシャライズで綴ってきた内容を簡単にご紹介したいと思います。

以下、今まで綴ってきた15回分の記事概要になります。

******************************

1.Twitterの次に来るサービスは何だろう?
リリース:7月6日
概要:ソーシャライズ初回。Twitterは世界を変えたけど、次はどうなるの?自分が目指していた次の世界を変えるスタートアップというテーマで連載はスタート。



2. リアルとデジタルを繋げる位置情報サービスの波
リリース:7月9日
概要:自分の事業分野である位置情報と連動したサービス。Foursquareをメインにサービス紹介をしました。



3. ショッピング行為のバイラル化 ~AmazonのWoot買収から読み取れる確かな流れ~
リリース:7月13日
概要:Grouponのビジネスモデルが日本にも進出し、最近ではQ-podが本家に買収をされる等の大きなニュースが絶えません。この回では、Amazonが買収したWootをメインにショッッピングの新しい形を探求してみました。



4. 音楽に「驚き」という要素を導入したPandoraの成功
リリース:7月17日
概要:自分が愛するサービスについて語るのは自然なこと。Pandoraはまだ日本では使用不可ですが、そのエッセンスは必ず日本にも届くと思います。音楽にランダム性、そしてソーシャル性を加えて新たなスタイルはAppleのPingにも影響を与えるはずです。



5.17歳の少年が創業したChatrouletteが提示する新たなコミュニケーションの形
リリース:7月21日
概要:紹介としてはかなり遅めですが、自分が大好きなストーリーだったので。
If you don't like it, Make it Yourself.
弱冠17歳で世界中のTeenagerを巻き込むサービスを作った彼から学ぶことはたくさんあります。



6. 面白い×便利を実現するARの先駆け、Layarの面白さとは?
リリース:7月26日
概要:自分が頓智ドットで働きつつも、非常に気になっていた競合だったので紹介。現実世界にレイヤーをオーバーラップさせて世界を眺めたらどうなるの?来年あたりにはこの世界観が違うデバイス上で可能になる、そう感じています。



7. Foodspottingを使って、世界中の『美味しい!』を手のひらに
リリース:7月29日
概要:Foodspottingは創業者が大好き。AlexaさんがSlideshare上で共有しているUser Experienceに関する資料からは多くを学んでいるし、Foodspotting自体も目のつけどころがシャープ。Foursquareとは異なる形で場所の力をレバレッジする素敵なスタートアップです。



8. 「世界初ソーシャルマガジン」アプリケーションのFlipboardが生み出す3つの変化とは?
リリース:8月2日
概要:これは衝撃が大きかったサービス。ソーシャルメディアの楽しみ方、タイムライン形式だけじゃないよね?その問いから、より美しく、面白いインターフェースを目指し、ソーシャルメディアを雑誌化したのがFlipboard。iPadアプリの中でも光っています。



9. Y Combinatorが認めたスタートアップ「Air BnB」が提示した「旅」の新たな形とは?
リリース:8月9日
概要:自分が尊敬するPaul Grahamgが運営するY Combinator卒業生のAirbnb。もちろん事業内容も素晴らしいのですが、このスタートアップも人が全て。Mixergyに掲載されている創業者の二人のインタビューから彼らの遊び心が感じられました。



10. Googleが買収したSlideが持つ魅力とは?
リリース:8月12日
概要:Slideを紹介したのは、創業者のストーリーが凄まじかったから。同氏がスタートさせたPayPalはEbayに売却されましたが、そこから巣立った起業家は現在YouTube, Tesla, LinkedIn, Yelp等の素晴らしいサービスを創っています。こんな環境が日本で、シリコンバレー以外でも実現したら本当に面白い!この回は世界観がぶっ飛びました。



11. 購入情報から新鮮なコミュニケーションを生み出すSwipelyが切り拓く未来とは?
リリース:8月26日
概要:購入情報の可視化。多くのサービスがこれを成し遂げようとしていますが、Swipelyのアプローチは斬新だったので紹介。クレジットカードの活用にひもづいた私たちの趣味や興味の「見える化」、そしてそこから友達とのコミュニケーションを生み出そうすると粋な試みに日本では感じられない自由さを体感しました。



12. 「趣味の可視化」が世界にもたらす3つの変化とは?
リリース:9月2日
概要:チェックインという行為を場所だけではなく私たちの趣味まで広げたGet Glue, Miso, TunerFish等を取り上げた原稿。リアルタイムで今自分がどんなテレビ番組を見ているか、そういった日常の何気ない行為を可視化することでどう人と人との繋がりは変わっていくのか?それを3つの切り口から解説しました。



13. 検索はソーシャル、そしてリアルタイムの時代に突入
リリース:9月6日
概要:検索エンジンでスタートアップはやめろ!Googleに一瞬で殺されるから。そんな台詞が数年前までは聞こえましたが、現在は「検索」という概念自体が変化してきていて、Googleとは違うアプローチでこのジャンルに進出するスタートアップが増えてきています。リアルタイムかつ、ソーシャルなサーチを実現する48ersからの学びです。



14. 音のソーシャルグラフを作るShazamの凄さとは?
リリース:9月17日
概要:外出した時のエクスペリエンスを変えてくれるShazamを紹介。今まで知らなかった音と出会うこと、そしてそれを共有することで音楽を今発見している人同士を繋げる面白いアプローチに感銘を受け、解説。音楽の知り方、購入方法、聞き方が本当に多様化しているここ数年、Shazam, Ping, LastFM等のサービスは注目しています。



15. Y Combinatorスタートアップの
「InDinero」を創業したJessica Mahが歩んだストーリーとは?

リリース:9月23日
概要:弱冠20歳ながら米国を驚かすJesseica Mah氏の物語。個人的に同世代の面白い人々はチェックしているのですが、この女性から受けた刺激は多大です。年齢は本当に関係なくて、やるかやらないか。アイデア以上に、その実行に大きな価値があることを彼女から改めて学びました。



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気づけば計15本の原稿を書き、毎回多くの方々からのフィードバックを得て日々勉強をしています。
テーマは次の世界を創り出すスタートアップ。
サンディエゴにいるころからそのドラマ、ロマンに心が熱くなっていましたが、ソーシャライズを通して最新のスタートアップ情報を日々吸収出来ることは最高にエキサイティングです。

これがあるから、日本にいても米国のWhats going on right now, Whats coming Nextに対して敏感でいられるし、自分の事業に対しての洞察を得ることが出来ています。

本当に多くの学びを提供してくれる講談社、そしてソーシャライズの@journallabo氏には感謝です。

自分の目的は自身のスタートアップ(背中)を通して「世界に挑むストーリー」の面白さを伝えること。

そのために、Wonder Shakeがあるし、Socializeがある。
これからも多様な形で価値創造をしていくつもり(感性次第でもっともっと面白く出来る自信があるので)なので、何卒宜しくお願い致します。

2010年7月9日金曜日

Chasm Bridge 70: FacebookがジオロケーションアプリのNextstopを買収、これが意味するものは?

本日FacebookがNextstopを買収しましたね。
Facebookがいつ位置情報を活用するのか?
このテーマは個人的に非常に興味があった話だったので取り急ぎブログで紹介。



サンフランシスコから2009年に出現したスタートアップ、Nextstopは自分の周り(ローカル)の貴重な情報をユーザーに届けてくれるiPhoneアプリです。そしてアプリがObjective-CではなくHTML5で書かれていることが特徴。また綺麗で本当にシンプルなインターフェースがユーザーから定評を得ています。

また、サービスの強みとしてチームに経験豊富なGoogle出身のプロダクトマネージャーが二人います。
Picasaプロジェクトを管理したAdrian Graham、そしてGoogle Calenderプロジェクトを管理したCarl Sjogreenの二人。

Facebookとしてはアプリ自体より、上記のタレントに可能性を見出したと見られています。

難しい意思決定だったけど、Facebookと共になら私達のミッションをより大きなインパクトで実現出来ると思ったんだ』NextstopのCEOはそう語った。

YelpWhere I've been に対して勢いが足りなかったNextstopとしては面白いオファーだったのでしょう。

以下ビデオで何故NextstopがHTML5を使ってアプリケーションを開発したのか?説明されています。



この時点でも他サービスとのパートナーシップは大歓迎、と述べていますね。
今後のFacebookのNextstopの活用の仕方、注目です。

2010年7月6日火曜日

Chasm Bridge 69: Socialize参戦

日本に戻ってからもうすぐで3週間。
あっという間でしたが、その間は述べ30人程の方とお会いさせて頂き、彼らが今歩んでいるストーリーについて、今後の狙い等について盛り上がりました。

事業の方も今週がかなり勝負所ですが、
暑さに負けずプレイフルさ全快で楽しみたいと思います。

さて、本日から講談社が運営するウェブ媒体、『現代ビジネス』において連載が始まった新コラム『ソーシャライズ!』にて自分の記事もスタートしました。

こちらこらご覧になれます。

自分が担当する範囲はスタートアップ。まさにこれ!というところです。
世界中で生み出されている新しい価値について、それが何故今盛り上がっているのか?
そして今後はどうその流れが展開していくのか?
そういった点を包括的に捉えて、日本に面白い情報をどんどん流していくつもりです。

メディアからも日本を盛り上げる、自分がサンディエゴにいたときに『日本版Mashable』を創りたい!
と思った初心がこうして形になることは感慨深いところです。

共にコラムを書く市川さん、ハヤトさんに比べまだまだ経験不足ですが、
この年だからこそ感じられるものがあると自分は信じています。

まだまだ至らないところがありますが、
Wondershake、そして『ソーシャライズ!』を今後とも宜しくお願い致します。

2010年6月28日月曜日

Chasm Bridge 68:シリコンバレーでの学び #wondershake

帰国して人にお会いして、最も盛り上がるのはシリコンバレーで得た学び。
自分は別に評論家ではないですし、本職はプレーヤーですが、実際にその場を訪れた者として日本の皆さんにリアルを少しでも伝える義務があると考えています。
なので、本日は最高にエキサイティングだったシリコンバレーへの旅を簡単にお届けします。



その地を二度訪れ、自分は虜になりました。
シリコンバレーには日本でなかなか見られない笑顔が、太陽が、夢があった。
現地で活動する計15名のチャレンジャーとお会いして、心が震えた。
起業家もいれば、学生もいれば、会社勤めの方もいたけれど、皆共通して持っていた価値。
それは限界を設けず、今を最高に楽しむこと。

本当に気持ちが良い程、シンプルに豪快に生きる人々。
口ではありません、背中が自然と物語るのです。
志と共に世界に飛び出た熱い心。
そして厳しい環境で常に戦っているはずなのに、優しさがある。

Miseluで三社目の起業、そしてシリコンバレー最前線で勝負をする吉川氏。

起業する時に落とし穴はたくさんあります。でもどうすれば落ちないかしってますか?
思いっきり走るんですよ。全力で走れば片足が穴にヅルって落ちても、走り抜ける。大人は穴がどこにあるか気になって走れないから。


同氏に教えて頂いた学びは計り知れません。

やったやつは止めないから。
止めるのはいつでもやったことがない人。


誰かと常に違うことをする。オリジナル、かつ世界で初めてを狙う人々。
その姿勢に自分の世界は揺れました。

そしてiPad Walking Robotを開発した寺崎氏。
カフェでロボットを出した瞬間、隣の白人の叔母さんが叫んで喜びました。
どこでもいそうな叔母さんが興奮して、「素晴らしいわ!これを是非世に出すべきだわ!!!スタンフォードの〜ってとこに見せたら?」って話しかけてくるのです。
本当に皆フレンドリーだし、子供心がある。

そして先週、Evernoteの world meetup でもお会いできた外村氏。
どんなに忙しくても、純粋に楽しんで微笑むことの重要性や、生のものを五感で感じ取って感性を磨くことを同氏から学びました。
自分が笑顔でいると、周りの空気が変わる。何事も楽しんだ方が面白いでしょ?
そう言われてシリコンバレーで出会った人々に見られた、「心の底から楽しむ」理由が分かりました。

人生は一度、一発勝負。
毎日が本番。

一回きりだったら後悔のないよう楽しむしかないよ。
シリコンバレーでそう気づきました。

まだまだ未熟だけど、素直に精一杯毎日を生きる。
スタンスは常にGive and Take
自分が生む価値を、会う方々にプレゼントしたい。

難しい話はいくらでも出来るし、批判はいくらでも出来る。
でもそれじゃ時間がもったいない。
そして志を実現することが簡単じゃないってのは誰でも知ってる。

でも人生はシンプルに豪快に、が良い。
自分は今の可能性を思いっきりチャレンジしたい。

そんなことを気づかせてくれたシリコンバレーに心の底から感謝しています。

他にも本当に語り切れない程の素晴らしい出会いがありましたが、今日はここまでということで。
また後日、熱く語りたいです。

2010年6月27日日曜日

Chasm Bridge 68: 世界、そして人類に向けたビジョン提示 #wondershake

帰国してから今日で10日。
サンディエゴでの夕陽は見れなくなったけど、日本に来たから見える事がたくさん。



初感

日本は平和だし、変わってるし、とにかく日本人が多い。そして日本語も良く聞こえる。
バカみたいに聞こえますが、それが自分の9カ月ぶりに帰国して感じた日本の第一印象です。
去年から日本は変わらず日本っぽいのです。

それはさておき。この10日間、とりあえず毎日ぶっ通しで人に会いました。
Twitter経由で出会った素晴らしい方々と順調にFace to FaceでMeet up.そして、10日目。今日は思い切ってオフ日に。孫さんの30年ビジョンを見ながら、じっくり内省。

カリフォルニアから日本へのシフトはやはりフレッシュでした。
発見もあればストレスが貯まるような気づきもたくさんありました。ですが感慨深かったです。渋谷はやはり忙しい。けど新宿よりは人間味があるし、躍動感があるので嫌いではないです。

思い返せば、初週は本当にバタバタしました。
まれびとハウスにて開発者15人程を前に行った事業に関するプレゼン。そこでは、自分の『伝える』ことに関しての未熟さや、プラン自体の詰めの甘さについて改めて気づきました。
人を巻き込む情熱と、未来に向けた思い、そしてそれを如何に今の認識に近づけてシンプルに届けるのか?改めてその難しさ、そして圧倒的な面白さを味わいました。今、確実にその経験が生きています。

そしてEvernote日本法人の立ち上げMeet Upに参加したり、去年Street Canvasでお世話になった尊敬する先輩方とお会いしたり、iPhone4を買ったり。また講談社と共に運営するウェブ媒体現代ビジネスにて新コラム『Socialize!』の準備もついにエンジンがかかり、メディアサイド側から声を届ける機会に躍動感を覚えています。自分が担当する範囲はもちろんスタートアップ。どんどん変な(面白い)世界の動きを紹介していきたい。

未来、そして世界へ

そういった面白いイベントも盛りだくさんだったのですが、この10日間で最も意識していたこと。
それは日本にいながらにして、如何に『感性』を豊かに、カラフルに、フレキシブルにキープするのか?

日本にいながら、世界を感じる。
今を生きながら、未来を感じる。

場所とは無条件に、世界中の面白い流れを体中で感じ取ることを心がけました。

日本で満員電車に乗っている際、人が溢れ返る道を歩く際。
自分の中からプレイフルネスがすーっと抜けていきそうなのを感じる。
精神的な疲れが想像力を殺しそうになる。でも、環境を言い訳にしてはいけない



目を閉じればサンディエゴで、シリコンバレーで見た景色、出会った人々がくっきり見えてくる。
カリフォルニア、改めてすっごい環境だったな、と感じる。
そういった思いが、自分の心に火を付け直してくれました。

でも今日孫さんの話を聞いていて気づきました。

何を日本、米国とかって分けて話してるんじゃ!何を今年、来年の話を前提に話しているんだ!と。
もう前提として、世界中の人間は繋がってきている。
日本は今~とか言って日本を差別化している時点で視野が狭い。発想も制限される。

今見ているものを語るのは簡単、誰でも出来る。そして今しか見ないと、思考は停止してしまうし、せっかくのイマジネーションが殺される。

自分は未来を語りたい。未来を人と共にデザインしたい。
日本とか、アメリカとか、自分が今まで住んできたイギリスやナイジェリアを含めた世界についての1年後、5年後、10年後、30年後、100年後の未来を。デジタルでどんどん人と人、情報と情報は繋がっていくから。

日本発!って気張らないで、結果として世界中で盛り上がった価値を創った商品・サービスの裏にMade in Japanって書いてあれば丁度良い。
そう今は考えています。

心の中では世界がどんどんひとつに集約していく。
目指すのは感動する未来。
そして実現するのは、今。そしてここから。

最近は『時間』が流れる感覚が徐々に変わってきました。
1時間が濃く感じる、1時間で出来ると思うことの範囲が広がってくる。

日本にいても、サンディエゴにいても。
イマジネーション次第でどこにでもワープ出来る。
そしてワープすればするほどリアルに出会いたくなる。実際にそこを五感でもって探求しにいく。

そんな生き様に共感してくれる一人でも多くの人と今後どんどん仕掛けていきたい。

そう思いながら、未来について感動しながら、今取るべき行動を練る日曜日です。

2010年6月17日木曜日

Chasm Bridge 67. サンディエゴにて学んだこと #wondershake

昨晩帰国。
暑く、そしていつのまにか狭く感じるようになった日本に戻ってきました。

交換留学という言葉では語り切ることが出来ない旅から戻り、
第一声を上げるとしたら以下の言葉がしっくりくる。

見える世界が劇的に変わった。

共有したいことは山程あるけれども、
本日はサンディエゴでの学びを以下の三点に集約してみた:

1.世界を五感で感じ取ることの面白さ
~ウェブとリアルのシナジーを~
2.何となくで落ち着かないこと ~日本から挑戦を~  
3. 環境が悪いのではなくて、それを変えようとしない人間がもったいない


では一点目。
サンディエゴの温かな太陽の下、
自分、そして人間の可能性を探り続けた9ヵ月。
そして不思議なことに、物理的には日本を去っていたけど
自分にとってもはや距離感覚は存在しなかった。
日中はサンディエゴで面白い人に出会いながら、
夜は日本の面白い方々とSkypeが出来る環境。

この環境に21歳で身を投じれたことは決定的だと思うし、
ある種の運命なのかなとも感じる。

しかし、そこで一度立ち止まり考えたい。
この『ウェブで繋がり、知ったつもりになる』感覚。
どれだけウェブが発展し、世界中の知を繋ぎ、その場にいなくてもあたかも存在するような錯覚を味わえても、埋められないGAPがまだまだあることに日本を離れて気付けた。
ウェブの恩恵、弊害はこの世代が一生向き合うテーマだろう。

どれだけTwitterでリアルタイムで情報が入手出来ても、
その場の匂い、気温だったり、相手の表情や声の質等の様々な要素は掴み切れない。
加工されていない生を手探りで見つけにいかないと感性が失われる。

肌感覚でそれを触れる時の『腹落ち感』はお金に替えられない。そしてそれは人生の財産になる。
ソーシャルウェブの力だったり、モバイルの力は十二分に活かしながら、そこでハングリーさを失わないこと。
どうしても実現したい目的があり、道程を最短距離で走るのであれば、日本にあえて留まる必要性はないだろう。

そしてそれが必ず次に繋がっていく。

二点目は一点目の結果として得たもので、サンディエゴの経験を通して『どれだけ自分の世界が狭くなっているか』を気付けたことである。
アメリカは広いので色々なケースがあると思うけど、少なくともカリフォルニアでは年齢など全くもって関係なかった。
何歳でもパッション、アイデア、エクセキューションする力があれば夢を実現出来る。
そしてシリコンバレーの最前線で活躍する日本人プレーヤー達と出会いながら、世界の広さや面白さを五感で感じ取った。

世界を見ないと変に落ち着いてしまう、と心底思ったものである。

そして9ヵ月の旅の締めとして、シリコンバレーをもう一度訪れた。今回は一回目以上に強烈な出会いがたくさんあった。
この土地には日本では決して味わえないポジティブな空気がある…どこまでもオリジナルさを追及する、そんな場で勝負がしたいと確認出来た。

またそれと同時に、日本は若手の力でもっともっと面白くなれることも感じ取れた。

シリコンバレーで活躍する日本人の方から聞いて面白いと思ったことは、
日本の技術者はスキル面で米国のエンジニアに負けているわけではなく、むしろ彼等を勝る水準にあるということ。ただ現時点での壁は、『日本を飛び出て、挑戦をする人材が少ないこと』。飛び出てしまえば異次元のエクサイトメントを感じられる。
問題は英語ではない。何故なら言語はダイブしてしまえばいくらでも学べるものだから。

その飛び出すためのビジョン提示として、若者を引っ張るロールモデルがもっと増えなくてはいけない。身近にそういう存在が増えれば増える程、感じられる可能性は広がるし、イマジネーションもどんどん湧くからだ。

その結果、日本から世界が感動する価値がもっと生まれると自分は信じている。

そして三点目。
留学中、帰国前にも感じたこと。
それは、環境が悪いと言っている暇や感性があるなら、それを今すぐどうにか変えてしまえ!という悟り。
情報がウェブからいくらでも『ただ同然』で入手可能だから、ある程度現代の人間は自らを客観視できるようになった。しかし、問題点が把握出来ている『つもり』なのにアクションを取る人が少ないのがもったいない。これは何故だろう。

自分のポテンシャルを最大化するために、新たな場に移動することも出来れば、その現在いる場自体を盛り上げることも出来る。
おそらく両方のタイプの人間が今後日本からもっともっと出てこないとつまらない。

多様性、そして挑戦心をもう一度日本に注入したいと自分は考えている。
Don't talk and make an Actionというスタンスで、良い意味での「違和感」をどんどん増やしていきたい。

感性はいつまでも豊かに。
世界は広いし、とんでもなく面白い人はたくさんいる。
そして見たことのない絶景も、聞いたこともない言語も、見たことのない最高の笑顔もある。
この時代に自己満足や思考停止状態に陥ること程もったいないことはない。

日本にstrangerが訪れて、この雰囲気がたまらないって言ってくれたら気持ちが良いだろうに。
Japan as innovative, Japan as creative, Japan as a game changerそう呼ばれるようになったら次の世代の若者ももっと大きな志を抱けるはず。

日本から世界と同等に戦うスタートアップが生まれるために、
日本から好奇心が、はじけるような笑顔が朝から見られるように。

ここから3ヵ月、一つ日本にて限界を挑戦した勝負をしたいと思う。

そして次回からはシリコンバレーから得た学びを共有していきます。